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2015
7月の読書ペースは多くも少なくもなく、平常運行。
2015年7月の読書メーター
読んだ本の数:21冊
読んだページ数:6574ページ
ナイス数:896ナイス
先月から2015年の新潮文庫夏の100冊が発表された。
読書メーターで新潮文庫の100冊を読み切ろうというイベントを一昨年から有志で行なっていて、今年も開催中。
新潮文庫夏の100冊2015を読破しよう! - 読書メーターイベント
もちろん、僕も参加している。
このイベントの良いところは、競争意識がかき立てられて目標の冊数を達成してやろうと読書のモチベーションが湧くこと。また普段なら自分からは決して読まないタイプの本にも手を出す機会になるということ。
逆に悪いところは対象作品の多くが手元にないので、新規に購入したり図書館から借りたりで一向に積読が減らないということ(笑)。
7月は新潮文庫だけで11冊読んだ。今のところイチオシなのは朝井リョウの「何者」かな。
就活にまつわる「意識高い系」の学生達をイタイなあと思いながら眺めていると、傍観者だったはずの自分にもグサッとくる場面がある。
デビュー作の「桐島、部活やめるってよ」はそれほど面白いとは思わなかったけれど、本作は痛烈に響いた。
「ぼくたちに、もうモノは必要ない。」も6月に読んだ「必要十分生活」と似た男性著者によるミニマリズム本。「必要十分生活」が片づけのルールに重点を置いているのに対し、「ぼくたちに、もうモノは必要ない。」は思想寄りな印象。
著者は僧侶の小池龍之介さんの坐禅セッションに参加したこともあるそうで、欲に対する考え方はその影響を受けているようだった。
僕自身がここ数年間で急激にモノ(主に書籍)を増やしていて、部屋に溢れかえった段ボール箱の山を目にするたびにストレスを感じるようになっていたこともあり、こういう生活スタイルっていいな、と思う。
ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか (GA文庫)
読了日:7月1日 著者:大森藤ノ
八甲田山死の彷徨 (新潮文庫)
読了日:7月2日 著者:新田次郎
ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか 2 (GA文庫)
読了日:7月3日 著者:大森藤ノ
自作PCバイブル2015 (100%ムックシリーズ)
読了日:7月4日 著者:
何者 (新潮文庫)の感想
同じ著者の「桐島、部活やめるってよ」は正直作品として面白いかというとピンと来なかったのだけど、こちらは惹き込まれた。意識高い系の就活生あるあるな言動がイタいな~と思いながら読んでいたら、終盤の展開で、あなた(読者)も拓人と同じですよ、と言われた気分。就活生の話ではあるが、同じようなイタい他者を陰で見下して優越感に浸るというのは社会人になってからも変わらない(むしろ増大する?)。ツイッターというソーシャルツールの使い方・つきあい方をうまく物語の中に組み込んでいるのはさすが若手作家。
読了日:7月7日 著者:朝井リョウ
詳解 Linuxカーネル 第3版の感想
超速読で再読。相変わらずほとんど理解できていないけれど、「はじめて読む486」を読んだ後なのでいくつかわかるキーワードもあった。
読了日:7月8日 著者:DanielP.Bovet,MarcoCesati
晩年 (新潮文庫)の感想
【新潮文庫100冊チャレンジ】読みづらかった…。「ビブリア古書堂の事件手帖」でも度々登場する太宰治の初期作品集だが、文章にまとまりがないのと、ちょいちょい挟まれる筆者のメタ視点が引っかかる。「想い出」などは幼少時代の回想が年齢に似つかわしくない暗さでよかった。
読了日:7月11日 著者:太宰治
できれば服にお金と時間を使いたくないひとのための一生使える服選びの法則の感想
自分みたいにオシャレが苦手で、でもダサい服装はいい加減脱却したい…という人に、「必要なのはセンスではなく技術」と勇気づけてくれる。とにかく自分にサイズの合った服を選ぶ、ベーシックでシンプルなアイテムを揃えることを徹底して述べている。服を買う時期は春夏モノ、秋冬モノが出始めの3〜5月、9月がよい。つい苦手にしがちな店員さんとのつきあい方も参考になる。ただ、必ずしも高いモノを選ぶべきとは限らないが、数より質重視で、一通り揃えようとするとそれなりの時間と金をかけないといけなそうで、タイトルは合ってない気がした。
読了日:7月12日 著者:大山旬
ぼくたちに、もうモノは必要ない。 - 断捨離からミニマリストへ -の感想
パラパラとめくってみて、ジョブズ(Apple)信者なところが目についてこれは外れかな?と思ったけどそんなことはなかった。汚部屋から極限まで持ち物を減らしたミニマリストへ。ミニマリズムが日本でも広がりつつある背景や、なぜモノを増やしてしまったのか?そしてモノの呪縛からどのように逃れたのか?ということが著者自身の体験に即して語られ、説得力があった。自分も著書を読んだことのあるこんまりさんや僧侶の小池龍之介などの影響を受けている印象。
読了日:7月13日 著者:佐々木典士
なきむし姫 (新潮文庫)の感想
【新潮文庫100冊】サラッと読めたし、ホームコメディタッチでほのぼの読めて、悪い作品ではないとは思うけど、少々話があちこちにブレすぎた気がしなくもない。哲也の同期の夫婦間の問題は中途半端な印象だったし、健のエピソードが勝ちすぎて、アヤと哲也の夫婦があまり印象に残らなかったな。
読了日:7月14日 著者:重松清
旅のラゴス (新潮文庫)
読了日:7月16日 著者:筒井康隆
もたない、すてない、ためこまない。身の丈生活
読了日:7月16日 著者:アズマカナコ
反哲学入門 (新潮文庫)
読了日:7月20日 著者:木田元
ぼくたちに、もうモノは必要ない。 - 断捨離からミニマリストへ -
読了日:7月22日 著者:佐々木典士
あつあつを召し上がれ (新潮文庫)
読了日:7月22日 著者:小川糸
リカーシブル (新潮文庫)
読了日:7月24日 著者:米澤穂信
母性 (新潮文庫)
読了日:7月25日 著者:湊かなえ
(文庫)「空腹」が人を健康にする (サンマーク文庫 な 8-1)
読了日:7月25日 著者:南雲吉則
春琴抄 (新潮文庫)
読了日:7月28日 著者:谷崎潤一郎
シェフを「つづける」ということ
読了日:7月30日 著者:井川直子
ティファニーで朝食を (新潮文庫)
読了日:7月31日 著者:トルーマンカポーティ
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