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2015
2015年11月の読書メーター
読んだ本の数:16冊
読んだページ数:4851ページ
ナイス数:542ナイス
気がつけば大晦日になってしまった。 先月も2日に1冊ペースだった。仕事が煮詰まっていたのが私生活にも影響を及ぼしていた気はする。でも一段落ついた12月に入ってからもペースは戻るどころか落ちているので、あまり関係ないのかも知れない。
先月読んだ中では、「シリコンバレー式 自分を変える最強の食事」が興味深かった。
いわゆるダイエット本の部類なのだけど、何年か前から流行っている糖質制限、あるいは炭水化物ダイエットの派生になるのだろうか。
シリコンバレーでスタートアップを立ち上げて成功した著者だが、一時は体重がなんと150kgにも達していたそうだ。そんな著者が自分の身体を実験体に、様々なダイエット法、食材を試してみた結果行き着いた最高のパフォーマンスを引き出せる食事が本書で紹介されている。
以下、簡単にその手法を列記する。
朝食にはグラス・フェッドのバターまたはギーとMCT(中鎖脂肪酸)オイルまたはココナッツオイルを加えたバターコーヒー。
すべての食事を6~8時間以内に摂る(断続的ファスティング)。
多くの食物に含まれるカビ毒と炎症を避けるため、良質の肉・脂肪と野菜を中心とした食事を摂る。
すべてをその通りに実施しようとすると金もかかるし手間もかかりそうだけど、とりあえずグラスフェッドのバターとMCTオイルを入手して、バターコーヒー(完全無欠コーヒー)を先月から試してみている。
朝食にコーヒーだけだと午前中もたないのでは?と思われるかも知れないけれど、バターとMCTオイルのおかげか身体はポカポカして意外に腹保ちもいい。
今日体重を測ったら、秋の健康診断時から3kg近く落ちていた。このまましばらく継続してみるつもり。
ぼくたちに、もうモノは必要ない。 - 断捨離からミニマリストへ -の感想
再読(リフレイン読み4/10)。
読了日:11月1日 著者:佐々木典士
シリコンバレー式 自分を変える最強の食事の感想
これは面白かった。基本的には糖質制限ダイエットと共通点が多い。著者は億万長者なので自分の身体を実験体に、これほど金をかけて専門的な分析もできたのだろう。良質の無塩バターとMCTオイル(ココナッツから抽出した中鎖脂肪酸オイル)を加えた「完全無欠コーヒー」を朝に摂り、断続的ファスティング(断食)を行う。たっぷりの野菜と良質のタンパク質と少量の炭水化物。興味深いのは、食品群ごとに有用な栄養素と有害な毒素の含有量によってランキングしている後半部分。乳製品全般や大豆が全否定されていたのはショック。
読了日:11月2日 著者:デイヴ・アスプリー
いなくなった私へ (『このミス』大賞シリーズ)
読了日:11月4日 著者:辻堂ゆめ
内臓とこころ (河出文庫)
読了日:11月6日 著者:三木成夫
超一流の二流をめざせ!
読了日:11月9日 著者:長倉顕太
メタプログラミングRuby 第2版の感想
原書でも読んだけれど待っていた翻訳版。第2版はRuby2.x系に完全対応し、第1版で推奨されていたメタプログラミングの「魔術」の中にも非推奨になったものがある。「魔術」の数が多すぎて全ては覚えきれないけれど、メタプログラミングは特別な技法ではなく、Rubyというプログラミング言語に深く根ざしたものであるというのがよくわかる。
読了日:11月11日 著者:PaoloPerrotta
海の見える街 (講談社文庫)の感想
単行本でも読んだけれど文庫が出たので再読。海の見える街の図書館で働く20代から30代の男女4人の恋愛模様。最初に読んだときも思ったけど、場面場面の間で人間関係が進展していく感じ。最初はイライラさせられる春香が日野さんや本田くんに馴染んでいくのがいい。ラストシーンはこんなだったっけ?記憶になかったけどうまくまとまって良かった。後は松田がなあ・・・。
読了日:11月13日 著者:畑野智美
もたない男 (新潮文庫)
読了日:11月13日 著者:中崎タツヤ
探偵・日暮旅人の笑い物 (メディアワークス文庫)
読了日:11月15日 著者:山口幸三郎
「何もない部屋」で暮らしたい
読了日:11月16日 著者:ミニマルライフ研究会
探偵・日暮旅人の望む物 (メディアワークス文庫)
読了日:11月17日 著者:山口幸三郎
夏のバスプール (集英社文庫)の感想
登校途中で出会った女の子にトマトを投げつけられる、という始まりで前半はこれぞボーイミーツガール。だけど後半、主人公の周囲との人間関係は爽やかとは言い難い様相を見せる。自分が気づいていなくても、いや気づいていないから他人を傷つけることはきっとよくあるのだろう、自分も含めて。それでも、人は誰かを好きになって、想いを伝えたい。身勝手かも知れないけど、そういうものなんだと思った。
読了日:11月19日 著者:畑野智美
私の本気をあなたは馬鹿というかもね (メディアワークス文庫)
読了日:11月21日 著者:牧野修
木の家をつくりたいの感想
カラー写真が豊富で、著者が手がけてきた「木の家」のイメージがつかみやすい。著者の主張としては日本の各地域の木材を用い、特定の工法や流行の技術にとらわれない建築家や工務店を見つけましょう、というところかな。しかしいざ自分が木の家を建てたいと思った時に、この水準の建築家や工務店が自分の住んでいる地域で簡単に見つかるだろうか。
読了日:11月24日 著者:小林伸吾
居酒屋ぼったくりの感想
以前から気になっていた作品。Twitterでおすすめされたので読んでみた。両親を亡くして、美音と馨の姉妹二人で切り盛りしている「居酒屋ぼったくり」。物騒な店の名前にも由来があり、なるほどと思わせる。高級店のような食材や手の込んだ品は出せなくても、美音が客に喜んでもらおうと一工夫して出す料理は、一般家庭では出せない味で、それでいてほっとする味。そこに組合せを考えられたお酒が合わさると、それはもう至福のひと時だ。それでいてぼったくりとは程遠いお代なのだから、何度でも通いたくなるのもうなずけます。
読了日:11月28日 著者:秋川滝美
月桃夜 (新潮文庫nex)の感想
遠田潤子さんのデビュー作、ずっと文庫化を待ち望んでいました。江戸時代、奄美の島で幼くして労働を強いられる奴隷の少年と少女が兄妹の誓いを交わす。フィエクサは厳しい生活の中でサネンへの想いと碁への希望を見出すが…。二人がお互いの為にと想い合っているのに、それがかみ合わず悪い方向へと転がっていく様は何度読んでも切ない。隻眼の大鷲と化したフィエクサが、いつ来るとも知れないこの世の終わりを待ちながら、それでも人間だった頃よりも希望を持てているのに少し救われた気持ちになる。
読了日:11月30日 著者:遠田潤子
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