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2016
2016年6月の読書メーター
読んだ本の数:33冊
読んだページ数:7897ページ
ナイス数:889ナイス
6月は1日1冊以上のペースで読むことができた。
といっても、小説以外は超速読(という名の流し読み)なので実際に読むスピードがこんなに速くなったわけではありません。
Linux関係の雑誌やムックもちょこちょこ買っては読まないままになっていたけれど、この手の雑誌は買ってすぐに読まないと鮮度が落ちるので今後は買ったらすぐに目を通すか、そもそも買わないようにするかのどちらかにしなきゃな、と反省した。
新書を何冊か読んだけれど、毒舌気味のピアニスト評論「世界最高のピアニスト」、それから自身がレズビアンであることを公表しフランスで同性と結婚した著者による「百合のリアル」が面白かった。特に後者はタイトルで損しているんじゃないかというくらい、堅苦しくなくて読みやすいのに内容はしっかりしている良書。
最近自炊に凝っているので、麻布の人気和食屋「分けとく山」の野﨑洋光さんによる最新の料理のコツを紹介する「野﨑洋光が考える 美味しい法則」は、なんでもかんでも出汁を使えばいいというわけではないとか、食材の湯通し、食材ごとの凝固する温度など、とても参考になった。
野﨑洋光が考える 美味しい法則の感想
麻布の和食屋「分とく山」の野﨑洋光さんの名前は存じ上げていたが、著書は初めて。著者の経験に裏打ちされた最新の料理の法則が家庭で実践しやすい形で紹介されていて興味深かった。日本料理というと「だし」がすべての基本にあるように思いがちだけど、「だし」が命ではなく、素材からうまみが出るものはなるべくそれを活かすというのが印象的。だしの取り方、ごはんの炊き方、湯にくぐらせて余分な脂肪分やアクをとる「霜降り」など、実践してみたい。
読了日:6月2日 著者:野﨑洋光
人生はワンチャンス! ―「仕事」も「遊び」も楽しくなる65の方法の感想
オフ会でお借りした本。1ページ毎に面白い犬の画像(アプリの「ボケて」的なやつ)と名言が載っていて、サラリと読める。
読了日:6月3日 著者:水野敬也,長沼直樹
死んでしまう系のぼくらに
読了日:6月3日 著者:最果タヒ
どこかでベートーヴェン (『このミス』大賞シリーズ)の感想
岬洋介シリーズ最新作。天才ピアニスト・岬洋介の高校生時代のエピソード。音楽科ってきらめくような才能の持ち主ばかりが集うイメージだったけれど、作中の音楽科の生徒たちは普通科の受験からは落ちこぼれ、演奏の技術も大して高くない。そんなクラスに岬という異次元の天才が転入してくれば、嫉妬するのは仕方ないのかな・・・。そんな他人の目には全く無頓着、ゴーイングマイウェイな岬くんかっけー。しかし運命とは残酷なもので、タイトルにも使われているベートーヴェンと同じようなハンディキャップを抱えてしまうとは・・・。
読了日:6月6日 著者:中山七里
言ってはいけない 残酷すぎる真実 (新潮新書)
読了日:6月6日 著者:橘玲
はじめてのGTD ストレスフリーの整理術の感想
超速読で読了。
読了日:6月7日 著者:デビッド・アレン
CD付 Ruby 3 オブジェクト指向とはじめての設計 (プログラミング学習シリーズ)の感想
超速読で読了。このシリーズはソースコードが独特ながら充実しているのがいいですね。入門書でテストにも触れられているのは少ないかも?
読了日:6月9日 著者:arton,宇野るいも
ネットで「つながる」ことの耐えられない軽さ
読了日:6月11日 著者:藤原智美
自分を操る超集中力
読了日:6月12日 著者:メンタリストDaiGo
ひとりごと絵本の感想
オフ会でお借りした絵本。「あるある」なひとりごとにところどころ笑ってしまった。
読了日:6月12日 著者:100%ORANGE
Software Design (ソフトウェア デザイン) 2014年 12月号 [雑誌]の感想
超速読で読了。
読了日:6月12日 著者:
超一流は、なぜ、デスクがキレイなのか?の感想
最近のミニマリズムや断捨離に乗っかったような内容ではあるが、グッとくる言葉も多かった。「寝室・寝具こそ、惜しみなくお金をかける」「手放すと、吸収できる」「1年使わなかった物は、貧乏の種」「部屋を広くしたければ、引っ越しより全捨て」「分厚いデカ鞄で登場すると、ナメられる」「デキる人は、出張の荷物が少ない」「整理上手は富み、整頓上手は貧しくなる」など。
読了日:6月12日 著者:千田琢哉
ソフトウェアデザイン 2015年 10 月号 [雑誌]の感想
超速読で読了。「Vimの細道」連載第1回目で、テキストエディタの学習曲線(よくウェブ上でネタにされるやつ)が載ってる。
読了日:6月12日 著者:
経済学 名著と現代の感想
超速読で読了。
読了日:6月13日 著者:
かまくらパンの感想
鎌倉の出版社が出した、鎌倉のパン屋さんの紹介本。個性豊かなパン屋さんがそろっているが、どれも美味しそう。鎌倉に何度も通いたくなってしまうではないか。
読了日:6月14日 著者:小出美樹,井上有紀
世界最高のピアニスト (光文社新書)の感想
超速読で読了。何気なく買って積んでいた本だけど、何これ面白い!現代の名だたる名ピアニスト達の紹介本なのだけど、一癖も二癖もあるような人たちばかり(音楽家ってそういうものなのかも知れないけれど)。前半のアファナシエフ、ポゴレリチ、ケンプ、ホロヴィッツあたりのエピソード、音楽性でつかまれて、読んでる最中にCDを何枚かAmazonで注文してしまった。他にも最近よく聴くグールドが紹介されていたり、ちょうどつい先日レコードを買ったばかりのアルゲリッチも。今度じっくり聴いてみよう。
読了日:6月14日 著者:許光俊
イチローは「天才」ではない (角川oneテーマ21)
読了日:6月16日 著者:小川勝
百合のリアル (星海社新書)の感想
積んでいた本。流し読みのつもりががっつり読んでしまった。イラストやマンガが挿入されていて、文章も読みやすいのに内容は至ってまじめ。自分もLGBTだとかのセクシュアリティに関する用語は聞きかじっていてわかったつもりになっていたが、浅はかだったことに気づかされた。人間にも自然界の生物にも、当たり前だと思っていた男と女(オスとメス)以外に様々な性のあり方が存在するのだということ。そして、それらに名前をつけてカテゴライズするのではなく、個人個人が自分の性はこうだと決めればいいのだということ。
読了日:6月16日 著者:牧村朝子
乱読のセレンディピティ
読了日:6月17日 著者:外山滋比古
図解&ステップ式でわかるLinuxサーバー超入門 (日経BPパソコンベストムック)の感想
超速読で読了。自宅サーバーを立ててみたいと思いつつ、自作PCの組み立てで頓挫中。Webサーバーでなくても、メディアサーバーとか自分専用のクラウドストレージとして構築できたら楽しそう。
読了日:6月18日 著者:
絶対わかる! Linuxカーネル完全入門 (日経BPパソコンベストムック)の感想
超速読で読了。Linuxカーネルとは何ぞや?から始まり、カーネルのビルド手順、カーネルの簡単なチューニング、最小構成のLinuxディストロの作り方、様々なLinuxディストロの紹介など。ディストリビューションの日本語化の方法、特殊な値を出力する疑似デバイス(/dev/zeroその他)など、ちょっとしたTipsが意外と参考になった。
読了日:6月18日 著者:
日経 Linux (リナックス) 2013年 07月号の感想
超速読で読了。さすがに3年前の雑誌なのでUbuntu13.04の特集だっなりして古い。mrubyをマイコンボードenziで動かす、Raspberry Piをサーバーに最適化するなどのコラムも。
読了日:6月19日 著者:
ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか外伝 ソード・オラトリア6 (GA文庫)の感想
ティオネとティオナのアマゾネス姉妹の巻。ロキ・ファミリア所属前にオラリオの外にいたのは知っていたが、思っていた以上に壮絶な過去だった。まさに月と太陽な関係。出番は少なめだったが、要所で実力を見せつけたフィン、ガレス、ベート等男性陣も美味しい。一方、ソード・オラトリア主役のアイズは今回ほぼ脇役でしたね。
読了日:6月19日 著者:大森藤ノ
味覚を変えればやせられるの感想
糖質はよくないですよ!みたいな論調から始めるので糖質制限/炭水化物抜きダイエット派なのかと思ったらそういうわけでもないみたい。糖質や油、調味料で濃い味付けをされた料理を控えて、食材の持つ風味を生かした食事を心掛けることで自然と体調は整い、体重も適正な範囲に収まりますよ、という感じかな。
読了日:6月19日 著者:森拓郎
トランジスタとICのための電子回路〈1 アナログ編〉の感想
超速読で読了。
読了日:6月20日 著者:ドナルド・L.シリング,チャールスビラブ
教団Xの感想
単行本で570ページ超。分厚かった。その割には文章はするする読めたけれど。教祖や松尾氏の説話は原始仏教から素粒子などの物理学まで及び、そのテーマを人間の意識とそう結びつけるかーという点で面白く読めた。自分よ意識とはなに?人間の存在とは?ということについて似たようなことを考えたことはあるので。宗教団体のテロリズムというのはどんなにきれい事並べても犯罪でしかないのだろうけど、教祖くらい振り切れてると善とか悪とかいう次元は超越しているのかもしれない。
読了日:6月22日 著者:中村文則
蛍川・泥の河 (新潮文庫)の感想
昭和30年代の大阪と富山。まだ太平洋戦争の記憶が残る時代の、それぞれの土地での少年の心の機微が切なくも美しかった。泥の河の一節は国語の教科書でも読んだ記憶があるなあ。螢川の最後の場面は圧巻。
読了日:6月23日 著者:宮本輝
日経 Linux (リナックス) 2013年 10月号の感想
超速読で読了。読書メーター登録1600冊目。2年以上前の雑誌だけどちょいちょい参考になる記事があった。「シス管系女子」のまとめ読み別冊もついている(すでに書籍化された内容だけど)。
読了日:6月23日 著者:
マイ国家 (新潮文庫)の感想
図書館本。今まで星新一のショートショートは何冊も読んでるけど、この作品のは全体的にオチが読みにくかった気がする(ほめ言葉です)。「儀式」は、その儀式をやってる本人たちには非効率的で不合理なようで、実は効果的ですよというギャップが面白い。「ねむりウサギ」は何かの呪いなのかというほどカメに勝てないウサギの滑稽さが秀逸(本人、いや本兎が大真面目なだけに)。「ひそかなたのしみ」は「いつから枕の夢が本物だと錯覚していた?」な案件。
読了日:6月25日 著者:星新一
不器用な親孝行の感想
オフ会で会った方が小説を電子書籍で出していると聞きさっそく読んでみた。文章に稚拙さは感じるものの、日常描写の丁寧さや、自分に価値がないと感じている大学生が友人や家族と向き合おうとして変わっていく過程は好感が持てました。紙にして20ページそこそこの長短編なので、次回作は長編を読んでみたい。
読了日:6月25日 著者:碧谷焙煎。
村上海賊の娘 上巻の感想
本屋大賞受賞直後に買って積んでいたけれど、文庫版が新潮文庫の100冊対象ということで、まずは単行本の上巻を読了。ヒロインは能島村上氏の長女である景(きょう)。長身にして悍婦の醜女とひどい言われようだけど、手脚が長く頭は小さく、眼が大きくて彫りが深い顔立ちというと現代ならモデル並みの美人?当時との価値観の違いをうまく落とし込んでいるなと。好戦的で躊躇なく人を斬り、醜女と言われながら海賊(ただしイケメンに限る笑)の嫁になりたいと理想高く欲望丸出しな性格は独自性があってよいなあ。
読了日:6月26日 著者:和田竜
簡単に暮らせの感想
これもミニマリスト本の一種、かな?最近出版されている他のミニマリスト本のようにモノを減らすわかりやすいノウハウや写真入りのファッション・収納テクを期待して買うと期待外れと感じるかも。むしろ生活全般について、シンプルに暮らすための思考法が中心かな。ミニマリストあるあるなファッションや日用品のスタイルにも疑問を投げかけていて、硬派なイメージ。著者がミニマリストながら本好き、それも新刊で買うのが好きというのが地味にうれしい。大和書房さんは「必要十分生活」といい、自分の好みに近い本を出してくれるなあ。
読了日:6月27日 著者:ちゃくま
村上海賊の娘 下巻の感想
本物の戦を見て甘さを思い知らされ、失意のまま能島に戻る景。お約束な展開ながら、諦めの境地から一転、留吉ら一向宗門徒を救おうと再び難波の海に舞い戻るカタルシスがよい。武吉の予見した「鬼手」、村上海賊の本領発揮、木津川を守る織田軍大将の七五三兵衛の獅子奮迅の活躍と後半は息もつかせぬ戦闘描写。著者が脚本家でもあるせいか?読みながら映像のカットが目に浮かぶよう。すでにコミカライズされているようだけど、これはぜひアニメ化して欲しいな(アクション物の実写化は残念なことが多いので無しの方向で)。
読了日:6月29日 著者:和田竜
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