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2019
8月の読書メーター
読んだ本の数:12
読んだページ数:3260
ナイス数:454
8月も2日に1冊を切ったが、平日は残業が多く、休日も出張やら旅行が多かったので、それにしては読めた方だと思う。
8月に読んだ中では柳下裕紀「真のバリュー投資徹底講義」が印象に残った。
バリュー投資といってもその意味するところはかなり広いが、この本で扱っているのは割引キャッシュフロー法(DCF法)による企業価値算定をベースとした手法だ。
後期のウォーレン・バフェットの投資の考え方に一番近いといえる。実際、本書中でもたびたびバフェットについて言及されている。
割引キャッシュフロー法というと、企業買収(M&A)の分野で用いられる企業価値算出モデルであり、本書が対象としているであろう個人投資家が使うのには複雑すぎるという意見もありそうだ。
しかし、本書では割引キャッシュフロー法の算出の中でもっとも影響が大きく、計算が複雑である資本コストについて、厳密に計算しても完全な正解がでない数字であり、それよりはリスクを考慮した上でおよそ妥当と思われる数字を使えばよいと割り切った考え方をとっている。この点は、マッキンゼー&カンパニーの「企業価値評価」のような教科書的な説明とは異なる実践的な内容だった。
また、単に企業価値を算出して株価と比較するというよりも、その算出の過程で対象企業を分析することを通じて企業の価値の源泉(フランチャイズバリュー)を理解し、正しい投資行動をとるということに目標を置いているのが過去に読んだ企業価値評価の書籍とは一線を画していると感じた。
Amazonのオンデマンドで注文できる雑誌サイズの200ページ足らずの薄いペーパーバックではあるが、2160円という金額を支払う価値は十分にあったと感じた。
重力ピエロ (新潮文庫)の感想
かなり前に買ってずっと積んでいたけれど、読まないうちに売ってしまった作品。今年の新潮文庫の100冊に入ったので買い直してついに読んだ。なかなかハードな家庭環境ながらそれを感じさせない父子・兄弟の関係。しかし連続放火事件を追うにつれて弟は不穏な行動を・・・。真相はある程度予想はついていたけれど、その是非は当事者の間でしか決められない、軽妙な文体なのにずっしりとした重さが残る余韻。
読了日:08月02日 著者:伊坂 幸太郎
真のバリュー投資徹底講義: 負けない投資のための企業価値分析を学ぶ (MyISBN - デザインエッグ社)の感想
久しぶりに投資の本を読んだが、これは良書。バリュー投資や企業価値評価に関する本はむかし何冊も読んだけれど、この本ほどファイナンス理論と個人投資家としての実践をバランスよく解説している本はなかった気がする。DCF法のファクターだが算出が難しい資本コストについてはエイヤでよいと割り切り、将来キャッシュフローの予測の過程を通じて投資対象企業の収益の源泉である参入障壁の理解を深めることが重要だと説く。本書で度々言及されるバフェットの手紙も全部読んだが、その意味がようやく肚落ちした感がある。
読了日:08月04日 著者:柳下 裕紀
世界一シンプルで科学的に証明された究極の食事の感想
再読。この本を読んだからというわけではないが、この1年あまり玄米を食べている。野菜もなるべく意識して多く摂るようにしている(オリーブオイルも)。以前に比べて体重は減っているし、体調も良い気がする。著者が否定していたバターコーヒーやみそ汁はやめるつもりはないけど(笑)あとは魚やナッツをもう少し食べるようにしようかな?
読了日:08月06日 著者:津川 友介
あり金は全部使え 貯めるバカほど貧しくなる
読了日:08月12日 著者:堀江貴文
堕落論 (新潮文庫)
読了日:08月13日 著者:坂口 安吾
ふだんの洋食 レシピを見ないで作れるようになりましょう。
読了日:08月14日 著者:有元葉子
末広がりのいい会社をつくる ~人も社会も幸せになる年輪経営~
読了日:08月14日 著者:塚越 寛
ミニマリスト入門 ミニマリストを始めるための3つの思考
読了日:08月16日 著者:室井 裕之
医者が教える食事術2 実践バイブル 20万人を診てわかった医学的に正しい食べ方70
読了日:08月22日 著者:牧田 善二
螺旋の手術室 (新潮文庫)
読了日:08月23日 著者:知念 実希人
午後の恐竜 (新潮文庫)
読了日:08月24日 著者:星 新一
何様 (新潮文庫)
読了日:08月27日 著者:朝井 リョウ
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