2020年1月の読書まとめ

1月はそこそこ

1月の読書メーター
読んだ本の数：11
読んだページ数：3515
ナイス数：283

1月は10冊超え。月に半分も読めていないのは数年前に比べるとガクンと読書量が落ちていて悲しいが、今の仕事の状況を考えると仕方ない。

十二国記18年ぶりの長編

1月はなんといっても、昨年10月・11月に連続刊行された十二国記シリーズの長編「白銀の墟　玄の月十二国記（新潮文庫）」。

シリーズとしては短編集「丕緒の鳥」以来6年ぶり、長編としては実に18年ぶりとなる作品。

舞台は十二国の北東に位置する戴(たい)国。王である驍宗(ぎょうそう)が失踪して6年が経ち、国は荒廃する一方。

そんな戴国に、元禁軍将軍の李斎(りさい)と二人、戻った泰麒は主を探す旅を続ける･･･。

今作では李斎以外にも元禁軍の兵士や民間の協力者たちが多数登場し、もうたった一人での闘いではないのだというのを感じた。

十二国記シリーズの全体として、特に序盤は重苦しく困難な状況が続き、なかなか読むのがしんどいが、物語が動き始める中盤以降は単身で王宮に戻り、なんとか飢えと寒さに苦しむ国民を救おうとする泰麒の闘いや、偽王として実権を握りながらも政(まつりごと)を行おうとしない阿選(あせん)の真意をめぐるサスペンスやミステリーの要素もあり、読み飽きさせない。

最後の最後までハラハラさせられる展開となり、4巻というシリーズ最長の文量も気にならなかった。