2021年06月の読書まとめ

あまり読めなかった6月

6月の読書メーター
読んだ本の数：7
読んだページ数：2415
ナイス数：183

5月のまとめをしないうちに6月が終わり7月になってしまった。それでも細々と更新はします。

6月は7冊とあまり読めなかった。

祝日が1日もなかったことと、ふだんバスで通勤しているのを何度か徒歩で通勤してみたのも影響しているのか・・・？と思っている（バスの中で読書する数十分は平日地味に大きい）。

6月に読んだ本で面白かったのは、なんといっても「ケインとアベル」。

数年前に離れた場所に住んでいる友人に借りたのを長いこと積読していたのだが、ようやく読んだ。

結論からいうと、もっと早く読んでおけばよかった！そのくらい面白かった。

ポーランドとアメリカ、遠く離れた地で同じ日に生まれた二人の男の子が成長し、やがて邂逅し対立していく様を交互に描く。

ドイツとロシアによるポーランド侵攻や1929年の大恐慌など歴史上の出来事を交えながら、ケインとアベルの二人がそれぞれ己の知力と勇気で生き抜き、成功していく。主人公二人がそれぞれ銀行とホテル経営を生業にしており、金融や投資に興味のある人なら面白く読めることは請け合いだ。

後半、二人が出会ってからは誤解からお互いを憎しみ合ってしまい、それゆえ物語としては波乱があり面白いとは分かっているが、読んでいて辛かった。聡明で優秀な二人であり、出会う形が違っていたらきっと無二の親友にもなれたかも知れないのに･･･。最後の最後にその誤解は解けるのだが、ちょっと切ない読後感でした。