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2021
8月の読書メーター
読んだ本の数:21
読んだページ数:6395
ナイス数:1829
8月は21冊読んだ。20冊を超えたのは久しぶり。
前半は新潮文庫の100冊を集中的に読んだ。
新潮文庫の100冊といってもぴったり100冊というわけではないし(多いときには分冊も1冊とカウントして120冊なんて年もあった)、毎年何割かは作品が入れ替わるものだが、今年は新規の作品に比較的未読が少なく、8月前半に読み終えることができた。
後半は主に積読本を消化した。
8月は新規購入をぐっと堪えたおかげで、6月から停滞していた積読本も月末時点で20冊を切った。
今年は積読本をゼロにするという目標を立てているのだけど、このペースを維持できるなら年内の目標達成も見えてきた。
インスマスの影 :クトゥルー神話傑作選 (新潮文庫)の感想
新潮文庫の100冊2021。クトゥルー(クトゥルフ)神話やラヴクラフトの名前は知っていたけれど、ようやく原典を読む機会に恵まれた。文体は癖があり、なかなか読み進めるのに骨が折れたけれど、人知を超えた存在への恐怖と嫌悪感が湧いてくる語り口にゾクゾクした。特に好きなのは「異次元の色彩」かな。「ダンウィッチの怪」や「闇にささやくもの」も人と人ならざる者が混じり合い、あるいはすり替わっているのがドキドキした。表題作「インスマスの影」は結末が「そうくるか!」と驚いたが、逆にちょっと怖さが薄らいで残念だったかな。
読了日:08月02日 著者:H・P・ラヴクラフト
1ミリの後悔もない、はずがない (新潮文庫)の感想
新潮文庫の100冊2021。薄幸な家庭環境の少女・由井に過去から現在に至るまで関わりあった人それぞれの視点での連作短編集。全体的にじっとりとした印象を受けるが、メールのやり取りだとか、すっかり冴えないおっさんになった高山がさりげなくチラシをまいてくる場面だとか、唾液の混ざった汁を鍋に戻す場面など、さりげないシーンの描写が妙に印象的だった。
読了日:08月04日 著者:一木 けい
コンビニ兄弟―テンダネス門司港こがね村店― (新潮文庫nex)の感想
新潮文庫の100冊2021。nexから出ていたし、表紙イラスト(リニューアル前)をみるとフェロモンだだ漏れのイケメン店長が主人公らしいので苦手なやつかな?と構えていたけれど、意外と面白く読めた。話の転がし方として、店長本人があまり前に出ず、舞台となる「テンダネス門司港こがね村店」にやってくる人達に焦点を当てていたから鼻につかないのかな。店長も、そしてもう1人のあの人も、本当にコンビニ「テンダネス」が好きでお店をよくしたい、店にやってくる客を喜ばせたいという気持ちが伝わってくる。これは続編も期待したい。
読了日:08月05日 著者:町田 そのこ
妄想銀行 (新潮文庫)の感想
新潮文庫の100冊2021。星新一のショートショートは毎年ノミネートされるので読んでいるが、時代を先見したかのような風刺がちょいちょいあって驚かされる。「住宅問題」などは街中やテレビはおろかスマートフォンを通じて朝から晩まで宣伝広告を浴び続けている現代人にとっては、あながち空想と笑えない。
読了日:08月06日 著者:星 新一
ミニマリスト式超片付け術: 散らかった部屋を整理する10の特効薬
読了日:08月06日 著者:なにおれ
ハレルヤ! (新潮文庫)
読了日:08月07日 著者:重松 清
ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー (新潮文庫)
読了日:08月08日 著者:ブレイディみかこ
はじめて読むマシン語―ほんとうのコンピュータと出逢うためにの感想
コンピュータが直接理解できるマシン語を直接読み書きする。コンピュータがどう動くのかというテーマの中でもソフトウェアレベルでは最底辺の世界の話だ。本書ではZ80という実際のCPUを直接マシン語(ないしはアセンブリ言語)でプログラムを書いて動かしていく。ある程度予備知識があったおかげでもあるが、丁寧でわかりやすい。マシン語の各種命令からハードウェアの操作まで説明している。高級言語ではなかなか実感しにくいメモリ操作も生のアドレスをいじっていて、「おお、すげえ」となった。
読了日:08月09日 著者:村瀬 康治
ネオカル日和 (講談社文庫)
読了日:08月12日 著者:辻村 深月
遺伝子が喜ぶ「奇跡の令和食」
読了日:08月14日 著者:家森 幸男
さよならの空 (角川文庫)
読了日:08月15日 著者:朱川 湊人
ストウブで無水調理 魚介: 食材の水分を使う調理法/旨みが凝縮した魚のおかずの感想
大橋由香「ストウブで無水調理」の魚介版。魚介類をもっとレパートリーに採り入れたいと思って。ストウブで煮たり蒸したりするだけではなく、クッキングペーパーを敷いて焼き魚も作れるとは。ガスコンロのグリルやヘルシオでも焼き魚はできるけど、後片づけが面倒に感じていたのでこれは便利そう。煮付けや照り焼きはすでに作ってみたけど簡単にできた。調味料が少なくて済むレシピなのがありがたい。ノンアクアパッツァはまだ試していないけど、そのうちぜひ作りたい!
読了日:08月15日 著者:大橋 由香
また、同じ夢を見ていた (双葉文庫)
読了日:08月17日 著者:住野 よる
入門Goプログラミングの感想
プログラミング言語・Goの入門書。リファレンス的ではなく、簡単な言語仕様から順を追って説明し、例題を解いていくという構成。著者の趣味なのか、宇宙関連の話題が多くややとっつきにくかったが、例題は意外と本格的な気がする(まだ読んだだけで解いていない)。ただ、できれば関数やメソッド、スライス、インターフェイス、構造体などの文法の例示はサンプルとは別に載せて欲しかったな。
読了日:08月18日 著者:Nathan Youngman,Roger Peppé
ミニマリスト式超貯金術: 20代で1,000万円貯めた6ステップ
読了日:08月20日 著者:なにおれ
三匹のおっさん (新潮文庫)
読了日:08月22日 著者:有川 浩
三匹のおっさん ふたたび (新潮文庫)
読了日:08月24日 著者:有川 浩
アルバトロスは羽ばたかない (創元推理文庫)
読了日:08月26日 著者:七河 迦南
未来のことは未来の私にまかせよう 31歳で胃がんになったニュースキャスター
読了日:08月26日 著者:黒木 奈々
食べても太らず、免疫力がつく食事法の感想
再読。初読ではあまり印象に残らなかったが、改めて読み返すと糖質制限や高脂質食の問題点にも触れられており、消化器外科医としての著者の経験も踏まえており、バランスがとれた内容と思う。ただ、終盤で紹介している腸内環境をリセットするためのハーブや食品がどうやって手に入れるの?というものが多い印象。冒頭にイラスト付で紹介している食品も本文ではサラッと触れられている程度で、わざわざ先頭に持ってきた意味ある?と感じた。
読了日:08月27日 著者:石黒 成治
盲目的な恋と友情 (新潮文庫)
読了日:08月28日 著者:辻村 深月
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