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2016
2016年2月の読書メーター
読んだ本の数:13冊
読んだページ数:3037ページ
ナイス数:606ナイス
もう3月も終わろうとしているけれど、2月の読書まとめをアップしておく。
1月から一転、15冊も割ってしまい2日に1冊も達成できなかった。
自分の生活の中でよく読書ができるのは出張時の長時間の電車移動中だったりするんだけど、2月はそういう出張が平常の月より少なかったせいもあったのだろう。
読んだジャンルは昨年あたりから次々と出版されている「ミニマリスト」本が多かった。
この手の本も何冊も読んでいると同じようなことが書いてあったり、著者の自意識過剰さが鼻についたりするのだけど、先月読んだ中でもフランス人著述家ドミニック・ローホーさんのエッセイ「シンプルだから、贅沢」と小説家・小川糸さんのエッセイ「これだけで、幸せ」の2冊は浮ついた感じがなく好感が持てる文章だった。
もう1冊、ミニマリスト本ではないが、人気の女性ブロガーが書いた「29歳で2000万円貯めた独身女子がお金について語ってみた」を紹介しておく。
著者は29歳(書籍刊行時点)、独身一人暮らしで資産2000万円を貯金だけで築いたITTIN(@ittin01)さん。
僕はこの本が出るまでこの人のブログ(独身一人暮らし女だからこれからどうやって生き抜いていくか考えるブログ)を知らなかったのだけど、のぞいてみると一人暮らしの女性にもかかわらず(おっさん疑惑もあるみたいだけどそれは置いといて)月々の生活費が10万円を切るローコスト生活をしていて衝撃を受けた。
「29歳で2000万円〜」はそういうローコスト生活の秘訣を期待して買うと肩すかしを食うかも知れないけれど、20代、30代の若い世代がお金について真剣に向き合おうとするときのとっかかりとしてはとてもいい本。「節約」ではなく、自分にとって必要な支出は何かをゼロベースで考え直し、額が大きく、かつ毎月必ず発生する費用を減らせないかという視点は参考になった。投資についてはパッシブなインデックス・ファンドへのコツコツ積立投資が紹介されている。個人的にはいきなり個別株式への投資を始めてしまったので参考にはならなかったが、ある程度の貯蓄ができてこれから投資を始めてみようかと考えている人には一番おすすめできる投資法だと思う。
これだけで、幸せ 小川糸の少なく暮らす29ヵ条の感想
「食堂かたつむり」の小川糸さんの暮らしに関するエッセイ。最近流行の「ミニマリスト」本ラッシュに乗っかって出版されたような感じだけど、ひとつひとつの持ち物を小川さんが愛おしんでいる様子が伝わってきて、よかった。作家という職業上、自宅で過ごす時間が長かったり海外である程度長期間暮らしたりできるなど、一般の人には真似のできないところもあるけれど、本当に気に入るモノとの出会いには時間をかけていいなど、見習いたい点は多かった。
読了日:2月1日 著者:小川糸
居酒屋ぼったくり〈3〉
読了日:2月3日 著者:秋川滝美
できた!電気代600円生活の感想
「電気代500円。」のアズマカナコさん一家もすごいけど、この本の著者は北海道で電気代600円生活を実践しているときいて読んでみた。部分部分ではアズマカナコさん以上に徹底した節電、というかエコ生活術には感心するばかりだけど、イラストやネーミングのノリなどがどうも合わなかったかな…。戦争が絶えない地域の子どもたちのことを考えるなら、先進国が必要以上に資源を浪費しないことというのには、なるほどと思った。
読了日:2月4日 著者:はらみづほ
蓮の数式
読了日:2月6日 著者:遠田潤子
モノは好き、でも身軽に生きたい。
読了日:2月7日 著者:本多さおり
【特別付録:2016カレンダー】珈琲時間 2016年 2 月号 [雑誌]の感想
TSUTAYAが運営する海老名の中央図書館(の販売スペース)で購入。自家焙煎の珈琲店が紹介されていて、どれも行ってみたくなる。実際、狛江市の堀口珈琲には読んでいる間に行ってきました。職人の手仕事によるコーヒー用具も味があって、使ってみたいと思わせるものが沢山あった。
読了日:2月9日 著者:
なんのための仕事?
読了日:2月14日 著者:西村佳哲
糖質制限の真実 日本人を救う革命的食事法ロカボのすべ て (幻冬舎新書)
読了日:2月15日 著者:山田悟
究極の鍛錬
読了日:2月18日 著者:ジョフ・コルヴァン
Carver's dozen―レイモンド・カーヴァー傑作選 (中公文庫)
読了日:2月21日 著者:レイモンドカーヴァー
人を動かす 文庫版
読了日:2月27日 著者:D・カーネギー
29歳で2000万円貯めた独身女子がお金について語ってみたの感想
本書の発売直前に著者(@ittin01)のブログを知った。低コスト生活と貯蓄力にこの人はすごい!と感心したので著書も読んでみたが、正直貯蓄力の秘訣は期待したほど書かれていなかったかな…。食費をどうやったら月1万円前後まで抑えられるのか等、もう少し詳しく書いて欲しかった(著者的には当たり前なのかもだけど)。ただ、本人にとってはすべて必要な支出であり、節約するのではなく生きるために必要かどうかゼロベースで見直す、PDCAサイクルを回すというのは参考になった。
読了日:2月28日 著者:ITTIN
シンプルだから、贅沢の感想
ドミニック・ローホーさんの著書は何年か前にはまって以来、久しぶりに新刊の本書を読んだ。まず目を引かれたのがシックな黒とオフホワイトの地味ながら美しい装幀。本の内容にもマッチしていて、とても素敵だ。上質さは必ずしも高価なものではない。シンプルの中に贅沢があるというのは著者に限った主張ではないけれど、それが嫌みではなくしっくり来る落ち着いた文章だった。
読了日:2月29日 著者:ドミニック・ローホー
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