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2021
正確には、Twitterアカウント(@baboocon)を削除した。
削除したのは約3ヶ月前の6月下旬。
Twitterはアカウントを削除しても約1ヶ月は猶予期間として復活できるようだが、もうとっくにその期間はすぎて完全に今までのアカウントはなくなった。
なぜアカウントを削除したか。理由はいくつかある。
といっても、直前にトラブルやTwitter上で特定の嫌になることがあったというわけではない。
Twitterをやめること自体はけっこう前から何度も考えていた。
最大の理由としては、これはSNS全般にいえることであるけれど、時間を吸い取られてしまうこと。
Twitterを始めてからかれこれ10年以上が経つけれど、様々なSNSが乱立する中で自社サービスにどれだけアクセスしてもらうかに各社が注力しているかは様々なところで書かれているのを目にしたことがあるだろう。
僕はずっとTwitterをメインで使ってきて、Facebookはほとんど利用していないが、Twitterだけとってもユーザーにいかに時間を使わせようとしているかは使っていて感じていた。
僕は何年か前に一度、同名のTwitterアカウントを削除している。
最初のアカウントの方がフォロー数もフォロワー数も多かったのだけど、アカウントを作り直してからの方がTwitterをついつい見てしまう頻度は高くなっていた気がする。
昨年から仕事の部署が異動となって、残業時間が減り早く帰宅できるようになったのにもかかわらず、帰宅したらついついTwitterにふけってしまい家事がおろそかになるなんてことが常態化するようになっていた。
このままではよくないなと考え、スマートフォンのTwitterアプリからログアウトする、アプリを削除するなど何度か試してみたが根本的な対策にはならなかった。
次の理由としては、Twitter上での人間関係にうんざりしたこと。
といっても、自分の直接的な関係ではなく、フォローしているアカウントのいざこざを見ているのが苦痛になったというべきか。
それも特定の一人というわけではなく、自分のフォローしている複数のクラスタでまったく無関係にフォロイー同士が険悪な関係になってしまうということが度重なった。
この手のトラブル自体はSNS黎明期から絶えないのだろうけれど、自分が直接会ったこともあり、オンでもオフでもそれなりに交流を持った方がそういういざこざを起こしているのを見るのは正直辛かった。
最後の理由としては、あまり有益なツイートができていないと感じたこと。
元々、僕のアカウントは個人投資家として始めたのだけど、株式投資に関するツイートはここ数年ほぼ皆無だった。
マンガ(主に週刊少年ジャンプ)の感想も5〜6年ほど前からつぶやいていたが、ここ1、2年でマンガ感想のクラスタのフォロワーが増えたわりに、ジャンプの感想はぽつぽつと数作品についてつぶやく程度でマンガ感想クラスタとも呼べない状態だった。
もっとも新しい趣味として革靴や洋服に関することもつぶやいてはいたけれど、フォローしている人気アカウントと比べると自分の造詣のなさ、薄っぺらさが露呈しているのを感じていた。
結果として、日常の定型的なツイートしかできず、当たり障りのない内容ばかりつぶやいていた気がする。
以上のような理由、というかTwitterを使うことへのどん詰まり感をしばらく感じていて、ふとした拍子に「あ、Twitterやめよう」となったのが正直なところだった。
アカウントを削除してしばらく経ってからTwitterでエゴサーチしてみたら何名かは僕のことを心配してくださっていたみたいで、その方々には申し訳ないです。
以前は毎日のようにつぶやいていたし、用がなくてもタイムラインを追っていたので、しばらくはフラッシュバックのようによく目にしていたフォローアカウントのツイートが脳裏に浮かんだり、何か無性につぶやきたくて仕方なく感じることも度々あった。
それも徐々に減り、どうしてもつぶやかなくてはいけないことなんてほとんどないのだな、と思った。
それでも、Twitter以外のSNSはそのまま利用しているので、たまにつぶやきや投稿をしているが、自分にとってTwitterほどの中毒性はないため、頻度は比べものにならない。
Twitterをやっていた頃に比べて明らかに変わったことは、読書量かも知れない。
ここ数年、Twitterをみる頻度が高くなったのに反比例して読書量が減っていると薄々感じていた。
Twitterをやめて、それに費やしていた時間がそのまま読書時間に変わったわけではないが、やはり読書に充てる時間は増えた。
特にコロナ禍で外出を控えていることもあり、休日に自宅にいる時間は長くなっているが、以前なら暇があればちょいちょいTwitterをのぞいてしまっていた。
今でもTwitterではなくネットサーフィンをしてつい時間を浪費してしまうことは多いが、それでもやはりTwitterに比べるとその中毒性は低い気がする。
Twitterをやめて引いた立場から思い返してみると、改めてTwitterというSNSは人を惹きつけるようによく考えて作り込まれているのだなというのを感じた。
Twitterをやめても、他の、インスタグラムだとかFacebookだとか、読書メーターといったSNSはやめたわけではない。
完全にネットを絶つことは考えられないし、SNSが完全に悪だとも思っていない。
Twitterにしても、今はやめたけれど、今後また思い直してまたアカウントを作り直すかもしれない。ただそれがいつなのか、はたまた本当に再開するかどうかは自分でも決めていない。