9 / 10

2016

2016年8月の読書まとめ

8月はペースダウン

2016年8月の読書メーター
読んだ本の数:15冊
読んだページ数:5170ページ
ナイス数:526ナイス

8月は7月よりもさらにペースダウンしてしまい、2日に1冊ペースも切ってしまった。基本的には新潮文庫の100冊ばかりを読み続けていた1ヶ月だったが、8月の間に読破することができなかった。

新潮文庫以外に読んだ2冊のうち1冊は先月26日から公開された新海誠監督の最新アニメ映画の原作小説である「小説 君の名は。(角川文庫)」。

映画も先だって公開されて話題になっている「シン・ゴジラ」を上回る観客動員数・興行収入とのことだけど、小説の方もなかなかすごい。7月末に刊行されたのだが、数日前に書店で山積みされていたのを手にとって奥付をみると、すでに11刷だった。文庫で発売から1ヶ月ちょっとでこの重版数はあまり見たことがない。それだけこの作品が大きな注目を集めているということなんだろう。実際、小説を読んで映画も公開直後に観に行ったけれど、新海誠作品の中ではいちばん一般ウケしやすい(というと言い方は悪いかも知れないけれど)内容だと感じた。映画は定評のある映像美も一段と進化している印象を受けたし、RADWIMPSが全面的に手がけた作中の挿入歌やBGMも耳を楽しませてくれた。

小説版は全て新海誠本人が手がけており、アニメーションの映像美や音楽こそないものの、映像では伝えきれなかった登場人物たちの心象描写が味わえる。すでに新海誠作品のアニメのファンの方もそうでない方も、この機会に小説にも手を取ってみてはどうでしょう。

8月に読んだ本一覧

あと少し、もう少し (新潮文庫)あと少し、もう少し (新潮文庫)
読了日:8月1日 著者:瀬尾まいこ
コンビニ人間コンビニ人間
読了日:8月2日 著者:村田沙耶香
それでも、日本人は「戦争」を選んだ (新潮文庫)それでも、日本人は「戦争」を選んだ (新潮文庫)感想
読み終えるのに時間はかかったが、面白かった。明治以降の日本が戦争へと突き進んだのはなぜか?国内政治の内幕だけでなく欧米列強や中国の動向もバランス良く考慮している。「あの戦争は勝てる見込みはなかった…」「米英に喧嘩を売るべきではなかった」と自虐的になったりせず「なぜ?」という質問と膨大なディテールを積み上げていく作業は困難を極めるだろう。それを安易な結論に逃げたりせず、かつ中高生にわかりやすい形式でまとめた素晴らしい歴史解説書だと思う。
読了日:8月7日 著者:加藤陽子
ウィニー・ザ・プー (新潮文庫)ウィニー・ザ・プー (新潮文庫)感想
新潮文庫の100冊ということで。ディズニーアニメのイメージが強すぎるプーさんだけど、この文庫に使われてる装画の方が味があっていいですね。アタマが足りないとかけっこうひどいけれど、オトボケで話が微妙に噛み合わないプーやコプタ、イーヨー達の会話にはクスクスしてしまいました。
読了日:8月10日 著者:アラン・アレクサンダーミルン
ケーキ王子の名推理 (新潮文庫nex)ケーキ王子の名推理 (新潮文庫nex)感想
新潮文庫の100冊ということで。少女漫画の原作というかノベライズみたいだな、と思いながら読了。表紙イラストは少女漫画家の高野苺さんだし、あながち間違いでもないな(笑)/タイトルにある名推理だけど、推理パートは「スペシャリテ(特別料理)」というよりも「オードブル(前菜)」な軽さでした。
読了日:8月14日 著者:七月隆文
ジキルとハイド (新潮文庫)ジキルとハイド (新潮文庫)
読了日:8月14日 著者:ロバート・L.スティーヴンソン
ウケる技術 (新潮文庫)ウケる技術 (新潮文庫)感想
アプリの「ボケて」みたいな写真1枚とネタのコメント、そしてウケる技術のケーススタディが数ページずつ。例はあくまで例だし(例自体もわりとスベっている感はあるし)この通りマネしようとしても寒がられるだけだろうけど、無難でつまらない会話しかできてないなーって思う自分の過去の苦い経験を思い返すと、この本のエッセンスは何度も読み返して(そして実践して)身につけたいなと思います。・・・あれ?!なんかオレ、ウケるどころかまじめな読書感想文になってる!?(ツッコミ&俯瞰)
読了日:8月15日 著者:水野敬也,小林昌平,山本周嗣
ぼくのおじさん (新潮文庫)ぼくのおじさん (新潮文庫)
読了日:8月17日 著者:北杜夫
絶望名人カフカの人生論 (新潮文庫)絶望名人カフカの人生論 (新潮文庫)
読了日:8月18日 著者:フランツカフカ
フォルトゥナの瞳 (新潮文庫)フォルトゥナの瞳 (新潮文庫)感想
他人の身体が透けて見えるようになった青年。透けて見える人の共通点を理解し、それをもとに行動する過程は説得力がある。幼い頃の不幸から寡黙で人と深く関わらず、自動車の磨きという職人仕事に専心する慎一郎の人物描写もよい。後半の展開はある程度予想がついてしまい、またやや唐突な描写もところどころにあり、もっと各々の選択も含め、よい結末はなかったのか、と考えてしまった・・・。全体的には面白かっただけに、少し惜しいなという感想。
読了日:8月19日 著者:百田尚樹
ゼツメツ少年 (新潮文庫)ゼツメツ少年 (新潮文庫)
読了日:8月23日 著者:重松清
本屋さんのダイアナ (新潮文庫)本屋さんのダイアナ (新潮文庫)
読了日:8月23日 著者:柚木麻子
小説 君の名は。 (角川文庫)小説 君の名は。 (角川文庫)
読了日:8月24日 著者:新海誠
海辺のカフカ (上) (新潮文庫)海辺のカフカ (上) (新潮文庫)
読了日:8月27日 著者:村上春樹
海辺のカフカ (下) (新潮文庫)海辺のカフカ (下) (新潮文庫)
読了日:8月31日 著者:村上春樹

読書メーター

Category

bookmeter

Tags

#reading