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2020

2020年4月の読書まとめ

4月は低調

4月の読書メーター
読んだ本の数:5
読んだページ数:1467
ナイス数:133

4月は5冊と低調。

「子育ての大誤解」上下巻に苦戦したのと、その後に読んだ「幻庵」も分厚くて読み進めるのに時間がかかった。

ただ、読書が進まなかった原因はそれだけではなく、これまで以上に空き時間にTwitterやInstagramを見てしまったこと、土日に靴磨きで時間を取られていることがあると思う。

ゴールデンウィーク真っ最中だけれど、この連休も靴磨きや部屋の片づけで時間を使うことになりそうで、あまり読書ははかどらない気がしている。

子育ての大誤解

先月読んだ「子育ての大誤解〔新版〕」(ジュディ・リッチ・ハリス、ハヤカワ文庫)は興味深い本だった。

子どもがどんな性格に育つかは親の育児方針や育児環境次第というのが世間一般の通念だが、実はそうではなく同世代や少し上の子ども達と過ごすことがとても大きな影響を与えているのだという仮説を提唱しているのが本書。

自分には子どもはいないが、自分の子ども時代をふり返ってみてどうだったかと考えると、家庭と家の外では別の顔(性格)を持っていたというのはうなずける。

とはいえ、家庭が両親そろっているか、経済的に恵まれるか否か、愛情を込めて育てられたか否かは、子どもの性格に永続的な影響を与えるものではない、というのはなかなかマジョリティには受け容れられそうにない大胆な仮説ではある。

また、本書で興味深いのは、社会心理学の研究において、データの取り方やその統計処理の仕方に問題があるものがあるということ。著者は数多くの関連する研究を解析し、実験で得られたデータが不適切な処理をされていて、そこから引き出される結論も間違っていると指摘している。

学者であっても持論ありきで研究を行うと、実験データから読み取れる事実を歪めてしまうのだなと。

2020年4月に読んだ本一覧

子育ての大誤解〔新版〕上――重要なのは親じゃない (ハヤカワ文庫NF)子育ての大誤解〔新版〕上――重要なのは親じゃない (ハヤカワ文庫NF)
読了日:04月05日 著者:ジュディス・リッチ・ハリス
子育ての大誤解〔新版〕下――重要なのは親じゃない (ハヤカワ文庫NF)子育ての大誤解〔新版〕下――重要なのは親じゃない (ハヤカワ文庫NF)
読了日:04月21日 著者:ジュディス・リッチ・ハリス
月10万円で より豊かに暮らす ミニマリスト生活月10万円で より豊かに暮らす ミニマリスト生活
読了日:04月23日 著者:ミニマリスト Takeru
LAST(18) 2020年 06 月号 [雑誌]: クロノス日本版 増刊LAST(18) 2020年 06 月号 [雑誌]: クロノス日本版 増刊感想
革靴とサステイナビリティがテーマ。浅草で手製靴の職人が立ち上げたグッドイヤーウェルテッドの靴ブランド「HAN」が気になる。。
読了日:04月25日 著者:
幻庵 上幻庵 上感想
ようやく上巻を読了。学生時代に囲碁部だったので幻庵因碩は知っていたが、まさかその人を主人公にした小説が読めようとは。時代は江戸時代後期、1700年代の終わりから1800年代初頭にかけて。名人碁所となった本因坊察元以降、綺羅星のような後世に名を残す棋士達が次々と登場する。仙知、元丈、知得、智策、丈和、知達、そして本編の主人公、後の幻庵こと立徹。囲碁の解説書ではなく小説だけに、登場人物たちの盤上、盤外での心情が生き生きと伝わってくる。
読了日:04月29日 著者:百田 尚樹

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