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2015

2015年10月の読書まとめ

気が抜けてペースダウン?

10月は2日に1冊も読めなかった。 2015年10月の読書メーター
読んだ本の数:15冊
読んだページ数:4190ページ
ナイス数:432ナイス

7月から読み続けていた新潮文庫の100冊も月初の2冊で読破。 普段なら自発的には読まないような本と出会えるのがこういう出版社主催のキャンペーンの良いところではあるけれど、その分読みたい本が読めない辛さもある(じゃあイベントに参加するなという声が聞こえてきそうだけど)。

というわけでこれからしばらくは気の赴くままに読んでいきたい。

小野不由美「残穢」

10月に新潮文庫以外で読んだ作品としては、小野不由美「残穢(ざんえ)」。

残穢 (新潮文庫)

小説家の"私"が読者からの手紙で知ったとあるマンションにまつわる怪奇体験について調べるうち、その土地で続く想像もしていなかった過去が明らかになっていくというもの。

誰もいないはずの部屋で物音がするといったホラーの基本的な描写でさえ読んでいる者の本能的な恐怖を掻き立てる。さらに入居者が数ヶ月ごとに入れ替わっていくという異常な状況を第三者視点から描くことでじわじわと恐怖が募っていく。著者の代表作である「十二国記」や「屍鬼」のような派手なアクションはないけれど、日本的ホラーの佳作だと思う。

来年1月に竹内結子主演で映画が公開されるそうなので、原作をどのように料理しているのか楽しみ。

映画『残穢【ざんえ】-住んではいけない部屋‐』2016年1月30日(土)全国公開

ゼロからトースターを作ってみた結果

その他に読んだ本としては子どもの教育について語られている「愛に生きる」、今年一番ハマったラノベ「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか」のシリーズ9巻と同外伝の「ソード・オラトリア」5巻。

またイギリスの大学生がトースターを文字通りゼロから、つまり原材料である鉄鉱石などを入手するところから作ってみたノンフィクション「ゼロからトースターを作ってみた結果」は笑ってしまうような著者のトンデモ実験ながら、独力では原始的と言える家電製品でさえまともに作れないという、現代社会への示唆がずっしりくる読後感だった。

ゼロからトースターを作ってみた結果(新潮文庫)

10月に読んだ本

さよなら、ベイビー (新潮文庫)さよなら、ベイビー (新潮文庫)
読了日:10月1日 著者:里見蘭
魔術はささやく (新潮文庫)魔術はささやく (新潮文庫)
読了日:10月3日 著者:宮部みゆき
必要十分生活~少ないモノで気分爽快に生きるコツ~必要十分生活~少ないモノで気分爽快に生きるコツ~感想
再読。リフレイン読み3/10。なるほどなあ、と頷きつつ、なかなか実行に移せていないです。タオルで浴室を每日洗うのはいいアイデアだと思うけれど、大きなバスタオルだと扱いが大変。まずはバスタオルをやめて普通のタオルに切り替えるところからかな。
読了日:10月4日 著者:たっく
残穢残穢
読了日:10月6日 著者:小野不由美
愛に生きる (講談社現代新書)愛に生きる (講談社現代新書)
読了日:10月9日 著者:鈴木鎮一
Linuxカーネル解析入門 (I・O BOOKS)Linuxカーネル解析入門 (I・O BOOKS)
読了日:10月12日 著者:平田豊
しあわせになれる「はたらきかた」しあわせになれる「はたらきかた」
読了日:10月13日 著者:
ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか9 (GA文庫)ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか9 (GA文庫)
読了日:10月15日 著者:大森藤ノ
限りなくシンプルに、豊かに暮らす限りなくシンプルに、豊かに暮らす
読了日:10月16日 著者:枡野俊明
ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか 外伝 ソード・オラトリア5 (GA文庫)ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか 外伝 ソード・オラトリア5 (GA文庫)
読了日:10月18日 著者:大森藤ノ
何のために「学ぶ」のか:〈中学生からの大学講義〉1 (ちくまプリマー新書)何のために「学ぶ」のか:〈中学生からの大学講義〉1 (ちくまプリマー新書)
読了日:10月18日 著者:外山滋比古,前田英樹,今福龍太,茂木健一郎,本川達雄,小林康夫,鷲田清一
電気代500円。贅沢な毎日電気代500円。贅沢な毎日
読了日:10月19日 著者:アズマカナコ
ゼロからトースターを作ってみた結果 (新潮文庫)ゼロからトースターを作ってみた結果 (新潮文庫)
読了日:10月19日 著者:トーマストウェイツ
文鳥・夢十夜 (新潮文庫)文鳥・夢十夜 (新潮文庫)感想
何となく、漱石の有名作品以外にも手を出してみたくなった。読んでる間読書に身が入らず、ずいぶん時間がかかってしまった。解説にもあるように、小品という形式をとっていて、私小説のようでもあり随筆のようでもあり、飄々として風刺めいた「草枕」や「吾輩は猫である」などとはまた違った漱石の文章を目の当たりにした感がある。「思い出す事など」は修善寺での大喀血の体験が主観で綴られていて、三十分もの間死線を彷徨いながら本人には全く憶えがないというあたりにリアリティを感じた。
読了日:10月27日 著者:夏目漱石
統ばる島 (角川文庫)統ばる島 (角川文庫)
読了日:10月29日 著者:池上永一

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