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2017

2017年11月の読書まとめ

借り本消化中

11月の読書メーター
読んだ本の数:15
読んだページ数:3872
ナイス数:333

10月のまとめを更新しないまま12月になってしまった。

新潮文庫の100冊に区切りがついたので、オフ会で借りたままになっていた本を読んでいる。といいつつ、既読の本を読み直したりでなかなか消化が進まないのだけど・・・。

先月読んだ中では ユリイカ 2016年9月号 特集=新海誠 ―『ほしのこえ』から『君の名は。』へカラヴィンカ (角川文庫) がよかった。

「ユリイカ 2016年9月号」は昨年公開され大ヒットしたアニメ映画「君の名は。」とその監督である新海誠の特集だった。公開まもない時期に借りて読んでいなかったのだが、さまざまな観点から「君の名は。」と新海誠について考察されていて、こんな見方もあるのだなと感心させられた。

遠田潤子「カラヴィンカ」

「カラヴィンカ」は個人的に大好きな作家である遠田潤子(とおだ・じゅんこ)さんの単行本「鳴いて血を吐く」を改題・加筆修正して文庫化した小説。ドロドロした家庭環境や憎悪うずまく人間関係が遠田さんの持ち味なのだが、本書でもそれが遺憾なく発揮されている。おそらく遠田さんの著作の中でいちばん売れている「雪の鉄樹」よりも個人的には「カラヴィンカ」の方が好きです。因習にとらわれて衰退した旧家の出である若手ギタリストの多聞(たもん)が、幼なじみでヴォカリーズの人気歌手である実菓子へのロングインタビューの仕事を持ちかけられる。久しぶりに生家に戻った多聞はなぜか実菓子を避けたがっているようだが、実菓子は自分の代わりに多聞が見聞きした自分の生い立ちについて語ってくれという。やむを得ず多聞は少年時代の実菓子との出会いから語り始める・・・。

遠田さんはデビュー後お世辞にも売れっ子作家という感じではなかった(デビュー作家『月桃夜』が文庫化されるのに実に7年かかっている)。光文社文庫「雪の鉄樹」が「本の雑誌が選ぶ 2016年度文庫ベストテン」で第1位になってから重刷がかかり、今年は本屋に平積みされるのを見かけるようになってきた。さらに単行本も年に1作出れば上出来なペースだったのが、「冬雷」「オブリヴィオン」と2作も新刊が刊行され、「カラヴィンカ」もこうして文庫化され、ようやく日の目を見るようになってきたかなと、1ファンとして胸をなで下ろしている。

カラヴィンカ (角川文庫)

2017年11月に読んだ本一覧

ラティーナ 2017年 06 月号ラティーナ 2017年 06 月号感想
超速読で読了。オフ会でお借りした雑誌。ブラジル音楽特集。だけじゃなくアイルランド音楽だったり中南米情勢の記事もあったり。
読了日:11月01日 著者:
寝ても覚めても本の虫 (新潮文庫)寝ても覚めても本の虫 (新潮文庫)感想
お借りした本。/児玉清さんは生前あまり存じ上げなかった。有川浩さんの小説への解説だとか、有川さんがとても尊敬されていたという印象の方が強い。/彼は読書家でも、小説、それも海外小説をよく読まれる方だったのだな。それも原書で!/自分はそれほど海外小説は読まないけれど、高校時代に読んだシドニィ・シェルダンにインタビューしたくだりではおっ!となった。すべて口述筆記で執筆していたというのは驚き。
読了日:11月03日 著者:児玉 清
襲撃 (実業之日本社文庫)襲撃 (実業之日本社文庫)感想
オフ会でお借りした本。空手の達人であっても本物のナイフを持った敵を相手にすると恐怖が勝るというのは著者自身が武術の覚えがある分説得力がある。/中華マフィアの利権争いに巻き込まれて怪我を負ったり施術を請け負った選手の体調管理を邪魔される整体師の主人公。そんな立場だったら疑心暗鬼になるのは無理もないが、ちょっと思い込み激しいなと感じる箇所がいくつかあった。沖縄空手を老人から教わるくだりは興味深かった。
読了日:11月04日 著者:今野敏
まほろ駅前多田便利軒 (文春文庫)まほろ駅前多田便利軒 (文春文庫)
読了日:11月07日 著者:三浦 しをん
貯められる人は、超シンプル貯められる人は、超シンプル感想
再読。リフレイン読み9回目。
読了日:11月08日 著者:横山 光昭
鬼速PDCA鬼速PDCA感想
PDCA、社会人になったら誰もが一度は耳にしたことがあるだろうが、仕事でこれができているかと言われると、正直できていない。鬼速と仰々しいタイトルだけど、内容は至って真面目で、サイクルを形だけでなく回し続けるためのノウハウが詰まっている。しかし、これは一読しただけでは無理だ。というか、実践してナンボだ。まずは個人レベルで取り入れていく。
読了日:11月12日 著者:冨田 和成
ラティーナ 2017年07月号ラティーナ 2017年07月号
読了日:11月12日 著者:
貯められる人は、超シンプル貯められる人は、超シンプル感想
再読。リフレイン読み10回目。改めて読み返していると、ああ、本当に自分のここ数年の生活って乱れていたなー…と。そりゃ金も貯まらないわ。モノを見直し、生活を見直す。引っ越しも決まったので、まずモノの見直しをもう一度気合を入れてやりたい。
読了日:11月14日 著者:横山 光昭
貯められる人は、超シンプル貯められる人は、超シンプル感想
再読。リフレイン読み11回目。1ヵ月目のレッスン:「欲しい」と「必要」を切り離す モノを管理できればお金も管理できる/「買う前」と「買った後」のギャップに向き合う/写真とメモで把握をする/7つの質問で振り返る
読了日:11月16日 著者:横山 光昭
カラヴィンカ (角川文庫)カラヴィンカ (角川文庫)感想
単行本「鳴いて血を吐く」改題。なかなか文庫化されなかったけれど、遠田潤子さんフィーバーの年となった2017年中に刊行されてよかった。山間の小さな村の2つの旧家をめぐる愛憎劇。数人の人間関係なのに、どこをどう間違えたらここまで拗れてしまうのか。藤屋の多聞が斧屋の実香子について回想する形で過去に何があったのか少しずつ明らかになっていくが、登場人物が嘘をついている箇所もあり一筋縄ではいかない。最後に明らかになる真実はなんとも切なくいじらしいが、ラストシーンのしがらみから解放されるかのような歌声に救われる。
読了日:11月18日 著者:遠田 潤子
正しい家計管理正しい家計管理
読了日:11月21日 著者:林 總
ブラックスワン (ハルキ文庫)ブラックスワン (ハルキ文庫)
読了日:11月22日 著者:山田 正紀
ユリイカ 2016年9月号 特集=新海誠 ―『ほしのこえ』から『君の名は。』へユリイカ 2016年9月号 特集=新海誠 ―『ほしのこえ』から『君の名は。』へ
読了日:11月26日 著者:新海誠,神木隆之介,RADWIMPS,丹治匠,中田健太郎
自分が変わる 靴磨きの習慣自分が変わる 靴磨きの習慣
読了日:11月27日 著者:長谷川裕也
PEAK PERFORMANCE 最強の成長術PEAK PERFORMANCE 最強の成長術
読了日:11月28日 著者:ブラッド・スタルバーグ,スティーブ・マグネス

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